プチ断食ダイエットのリスク

「プチ断食ダイエットの効果」で書いたように、プチ断食ダイエットには減量、デトックス、代謝の改善などの効果を期待できますが、リスクもあります。正確には、正しい方法でおこなえなかった場合に起こる可能性がある問題、といったところです。

健康的に痩せることを目的としているのに、体調をくずしてしまっては本末転倒なので、どんなリスクがあるのかを知っておきましょう。もちろん絶食を正しくおこなえば以下のようなリスクは軽減されるので、きちんと知識を身につけたうえで実践するのが大事です。

水だけしか摂らない絶食はNG

プチ断食ダイエットのポイントは、「酵素ドリンクで必要な栄養素を摂りながらおこなう」ことです。これを守らずに、水だけの絶食をおこなってしまうと、逆効果になります。眠気、だるさ、吐き気などをともなう可能性があるので注意しましょう。

プチ断食ダイエットの目的は消化器官を休ませることで、ふだん消化につかわれているエネルギーを代謝のほうへまわすことです。それによって、ダイエット効果やデトックス効果を期待できます。しかし、必要な栄養素を摂らないと、消化器官が急停止してしまい、血液中に毒素や有害物質が急激に流れてしまいます。

毒素や有害物質は肝臓や腎臓で処理されますが、いちどにたくさんの毒素や有害物質が流れてきた場合は処理しきれないことがあります。その場合、毒素や有害物質はまた血液にもどってしまい、全身に流れてしまいます。それによって、体調を崩してしまうのです。

昔ながらの絶食では水分のみしか摂らず、最低限必要な栄養まで断っていました。プチ断食ダイエットでは、酵素ドリンクによって必要な酵母、ビタミン、ミネラルなどを補いながらおこないます。この点に気をつけるためにも、はじめから自己流で絶食するのは避けたほうが良いでしょう。

準備期間をとらないと好転反応がキツくなる

プチ断食ダイエットをおこなう前には、「準備期間」をつくります。たとえば週末にプチ断食ダイエットをしたい場合、土日のうち1日間だけのパターンなら金曜日を、土日2日間のパターンなら水曜日か木曜日から準備するようにします。

具体的には、野菜、大豆食品、豆類、みそ汁、穀類などを中心にしたヘルシーな食事を摂ります。また、できれば朝食置き換えダイエットをおこない1日2食にしたり、玄米粥を食べたりして胃腸を整えて、断食にはいるための準備をします。

こうすることで心と体がプチ断食ダイエットをおこなうために適した状態になります。準備期間をもうけずに、いきなり絶食状態になると、毒素のデトックスがなされることによる眠気やだるさなどの「好転反応」がキツくなったり、ダイエット効果がきちんと得られなかったりするからです。

また、心の準備という意味でも重要です。いきなり絶食状態になるとガマンできずにお菓子を食べてしまったり、心が折れてプチ断食ダイエットをすぐに中止したりしてしまいがちです。すこし前から絶食に近い状態に慣れておくことで、それらのリスクを小さくすることができます。

絶食によるリスクのまとめ

この飽食の時代に、絶食状態というのはなかなか経験しないものです。風邪など体調を崩したときには一時的に食べないということもあると思いますが、その場合でもスポーツドリンクや果物、栄養補助食品など、いろいろなモノが身近にあるので、完全に食べないという状態になることはほとんどありません。

ふだん絶食状態になったことがないのに、急にピタッと絶食してしまっては心も体もビックリします。それが、不調へとつながることもあるのです。そうならないためにも、プチ断食ダイエットのリスクを知って、あらかじめ対策をほどこせるようにしておくことが大事だと思います。

 -プチ断食ダイエットの基礎知識